Sole De 大隈 2020 最終章

残暑お見舞い申し上げます。

今年も暑い夏がやってきた。例年より、ひときわ暑い気がする、のは私だけだろうか。
というわけで、恒例の夏のツーリングに出かけてきた。
過去2回、本土最北端、宗谷岬に行ったことがある。いづれも自転車で。しかし、本土最南端である佐多岬にはこれまで行ったことがなかった。それでいいのか?!?!宮崎人!?!?

それで

佐多岬、に今年は行ってみた。

https://www.navitime.co.jp/coursebuilder/course/0b99d917334347b990d68bfe4d2b3a71

8月6日(5日目)内之浦〜国の松原キャンプ場

この日は休養日、と決めた。嫁さんとのメールでのやりとりで、土曜日には帰ってきてほしい、との事。おそらく日曜、下手すると月曜になるかも、と答えた。いずれにせよ、体力を回復する必要がある。

というわけで、30年前にも利用した、大崎町国の松原キャンプ場まで、とする。

国民宿舎コスモピア内之浦。温泉も併設しており、とても気持ちよく過ごせた。お世話になりました。

内之浦宇宙空間観測所方面を望む。

ここにも垂水が。国道448号線肝付町垂水。

9時半、宿を発つ。
山越えの県道561号線が開通してから、旧道と化した448号線を行く。ここも峠を越える。
不思議なのは、海岸線ではなく、高いところに道路があり、集落が点在していること。昔はどうやって生計を立てていたのだろう。山側は急峻な崖であり、耕作地に恵まれていそうに無い。海までも相当な急斜面を下りなければならない。漁業も考えにくい。集落はいずれも古く、見かけるのはお年寄りばかりだから、ここ最近できたものでは無いのは確かだ。

古い道は、こんなことを考えながら、想像しながら旅をするのが楽しい。

波見の郵便局を過ぎると、448号線は肝属川を渡る。

河口にある小さな町。

朽ち果てた漁船が打ち捨てられていた。

日差しはこの日も厳しかった。

12時半、キャンプ場着。

フロントのシフトレバーの調子が悪い。ストラップは壊れるわ、今回もメカトラブルなしとはいかなかった。

新しいテント。シングルウォールは初めて。

ノンアルコールビールをいただいた。アルミの食器は18の時にコージツ岡山店で購入したもの。ボコボコで、焦げだらけ。

ひたすら寝っ転がる。暑いけど、木陰があるだけ、風があるだけ、いい。

松林の間を日が落ちていく。

何もせず、寝っ転がる。買い出しに行こうかともちらっと思いもしたが、止めた。
このキャンプ場は、本当に良い。綺麗だし安いし、ナンとwi-fiがテン場全体で使える。びっくり。宿泊者もファミリー、団体含めて多かったが、広いので狭苦しい感じは皆無だった。
近くにいた団体さんは、大人も子供も女性ばかり。一体、なんの集団だろう?と気になったが、軽く挨拶と世間話をしただけで、そこまでは聞けなかった。

ネイチャーハイクという中国メーカーのテントを新調した。安かったから。軽かったから。
(セミ)シングルウォールは初めて使うが、携帯性を含めて良い。ポールが1本のみなので、軽量化の犠牲として自立できない。つまり、ペグを必ず打つ必要がある。自転車旅の場合、意外とコンクリなどの硬いところに張るケースもあり、一長一短だな。あと、結露は必ずある。気にするほどでは無いが。

本日の走行距離 27.7km
最高速度 57.8km/h
平均速度 13.8km/h

 

8月7日(6日目)国の松原キャンプ場〜串間〜青島〜綾

この日も4時起床。あまり眠れたとは言えないが体調はいい。

涼しいうちは本当に気持ちがいい。この日は、国道をひたすら自宅を目指す。
当初の予定では都井岬に立ち寄ろうかとも考えていたが、却下。できれば今日中に帰り着きたい。
とりあえず、目標を内海のChinema Heavenとする。あそこまで行けば、食事もできるし、いざとなればキャンプもできる。

志布志の町を四日ぶりに走る。

朝もまだ7時前。静けさの中にある志布志の街。

国道220号線を北上する。
串間に入ってすぐにある、高松海水浴場は、近年綺麗に整備され、キャンプ場とはされていないものの、芝生とトイレあり。ちぇけら

串間から南郷へは山越えの道だが、これまでの道中を考えればなんていうことは無い。しかし、暑い。この辺りは林業が盛んで、ひっきりなしに木材やチップを積んだ大型車が横を通っていく。気が休まらない。
とは言え、順調に距離を稼ぐ。

JR南郷駅。ライオンズブルーに染めてある。郵便ポストまで青とは!

この辺りは何度か走ったことがある道なので、先の見通しも立ちやすい。今日中に帰りつけるという確信に変わって行った。

休憩中の愛車。

大堂津あたりで、カヌーイスト発見。

日南市大堂津の先、日南トンネルの手前から、道路にサイクリスト用の真新しい表示が書かれていた。トンネルの手前を右に渡り、トンネルではなく旧道を迂回するように誘導してある。この日南トンネル、古くて狭い上に前述の通り大型車の通行が頻繁にある。「難所」である。
最初はなんだ?と思ったが、このように地元の人ではないと分からない「危険な道」は結構各地にあって、こういう風に安全なルートに誘導してあるのはとても親切だ。道路行政グッジョブ

ザ・日南海岸。

日南の街を通り過ぎ、ひたすら景色の良い海岸道路を走る。暑いけど。暑すぎるけど。
ちょうど正午に、Chinema Heavenに着く。が、「休業」の文字が。そうか、営業自粛を受けて、なのか・・・
仕方なく、道路向かいにある去年12月に閉業してしまったデ・モンデ・マルシェ跡に行く。ここで大休止。

普通であれば、ここから3時間の行程。夕方には帰り着く。
しかし、ここからが遠かった。

曽山寺から清武に入り、黒北を通って高岡を目指す。あと登りは4箇所。それさえ越えれば家に帰れる。
ところが、それまで南風に背中を押されていたのが、山道に入った途端に強い向かい風となる。なんで?

結局、4時間かかってしまった。16時半、無事帰宅。

帰ってきたぞおお!

これまでは、比較的高いところを目指していたので「暑すぎる」というのは去年の大洲を除けばさほどなかった。阿蘇なんかは朝番は寒いくらいだし。今回はとにかく暑さとの戦いだった。来年はそのあたりを加味して、時期を含めて計画せねば。

本日の走行距離 125km
最高速度 59.6km/h
平均速度 14.5km/h
(最高速度、平均速度は6日間通してのデータ)

総走行距離 495.6km(サイコン)
獲得票高 7882m

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