7月18日水曜日。今日も暑くなりそうだ。
カナディアンヴィレッジは本当に、お薦め。安くて居心地が良い。また来たい。連泊してよかった。
この日はひとつ、心配事があった。行程についてだ。
これまで、1日の距離がさほど稼げていない。初日の疲労と、連日の暑さのためだ。これまでのペースだと、豊後大野市(旧三重町)までか。そうなると、適当なキャンプ場がない。
まあ、公園や屋根付きバス停、無人駅、橋の下、寝ようと思えばどこでも寝られるのだが、キャンプ場は安心して休むことができる=疲労回復できる。それが期待できないのは、今の状況ではきつい。
まあ、なんくるないさ。
6時に出立。
久住の北側から東側へと、山を下りていく。これまで登ってきた標高を一気に消化するダウンヒルだ!
県道621号線を降って行く途中にある、白水(しらみず)鉱泉に立ち寄る。
天然の炭酸水が飲める。有料だが、試飲は無料。美味いよ。
しばらく行くと、県道621号から離れ、旧直入町長湯温泉方面、本峠を目指す。
今回の旅の目的、「旧道峠を行く」のひとつ、本峠。
こちらの記事を参考にした。
峠コレクション「本峠」
大分の山・登山記「本峠」
記事によれば、何とも旅情を掻き立てる峠ではないか。とても楽しみにしていた。
7時半。旧道入口に案内は特にない。
本峠トンネル入口手前にそれらしき道。反対側のガードレールに半ば朽ち果てた道案内板があり、それと察する。
しかし、1kmほども行くと、薮に行く手を遮られる。
峠コレクションの記事は冬だったので、薮もさほどではなかったのだ。残念だが、撤退を決める。
時期を選んで来るべきだった。
気を取り直して、先を急ぐ。
本峠を回避したので、距離が稼げる。今日中に豊後大野の先までいけるかもしれない。
アップダウンを繰り返しながら、R422まで出る。
朝地まで下り、県道46号を緒方のR502まで辿る。
10時くらいに道の駅「きよかわ」に着く。
ここまで来れば、蒲江まで行けそうだ。そのためには、もう一つの旧道峠、R10の中の谷峠も諦めなければなるまい。当然、暑さにも十分留意した上でだ。
旧三重町の延岡方面へ向かうR326との合流点の交差点の傍にあるローソンで、昼食を調達する。
33年前はこの道を延岡へ帰った。当時、まだまだR326が「酷道」の時代だった。
峠の麓にある蓮乗寺さんで、お堂の軒下を借りて一夜を過ごした。ご住職が気持ちよくお貸しいただいたのだが、大きな仁王像の前で一人シュラフにいると、ミミズクが屋根裏を寝床にしており、驚かされた。ビクビクしながら過ごした夜も、今となってはいい思い出だ。
しばらく進むと、再びR326と502は分岐する。R502を旧野津町のR10との合流点まで進む。
R326が整備され、東九州道が開通してから、R10はめっきりと交通量は減った。おかげで、自転車は比較的走りやすい。
が、この日の暑さは厳しさを増す。この日の大分の最高気温は36.3度だったらしい。
暑さに体力を削られながら、中の谷峠付近へ。
峠コレクション「中の谷峠」
記事は逆から峠を攻めている。時期を見て来てみたい。今回はトンネルを通って先を急ぐ。
佐伯の町に入ったのは15時くらいだったか。
買い出しを済ませる。明るいうちには蒲江に着ける。
しかしここから最後の登りが待っている。
R388を蒲江を目指す。
体力的にもきつくなってきたところに、斜度10%の登りだ。嬉しくなってくるぜ。
16時20分、蒲江の海に着く。
行動食は取っていたものの、腹が減りすぎている。しかし、蒲江では清水マリンさんで食事を取ろうと決めていた。
清水マリンさんも、「みちくさ」の異業種交流会でお知り合いになった。
まだかまだかと、空腹に耐えたながらも海沿いを進むと、あった。看板はあるが、お店はちょっと目につきにくい。
が、ここの魚料理はお薦め。味も量もハンパない。料理の写真は食べるのに一所懸命で、ない。現地で確認の程を。
食べ過ぎて、1時間ほど動けなかった。
異業種交流会で知り合い、久しぶりに(10年ぶり!)お会いしたお嬢さんと、お女将さんとのおしゃべりも楽しかった。
結局、お店を出たのは19時過ぎ(笑)
この日は高平キャンプ場に泊まるつもりだったのだが、16時までしか電話が通じず、元猿海水浴場に変更。
キャンプ場ではないが、トイレと水道が使える。
景色は良かったが、暑さでなかなか眠れなかった。
走行距離120km