チビート・トラバース2019 in 石鎚山 6日目(石鎚山スカイライン〜瓶ヶ森林道〜西条〜今治)

8月5日。この日も4時起床。足の筋肉痛はだいぶ軽くなってはいるものの、やはり普通には歩けない(笑)
我ながら情けなくなってくる。
しかし、この日は今回のメイン・イベント第2弾、石鎚山スカイラインと瓶ヶ森林道(UFOライン)走破だ。

この石鎚山スカイラインは、全国でもヒルクライムレースで有名なところ
また、それに続く瓶ヶ森林道は「天空の道」として、その絶景はサイクリストの憧れの的。
いやあ、楽しみだ。

早る心を抑えつつ、6時出立。この時間はまだアブの攻撃もない。
キャンプ場から、いったん面河関門まで戻り、スカイラインへと入る。
と、なんとゲート開門は7時とな。夜間の走行は出来ないらしい。それだけ山深い、ということだ。
小一時間ほど待つ。
開門後、いよいよスカイラインだ。

さらば面河渓。

石鎚山スカライン、ゲートは夜間は閉まってしまう。

ゲート直後から登りが始まる。
歩きに支障があるほどの筋肉痛にかかわらず、存外自転車には乗れるものだ。
平均勾配8%の坂を着実に登っていく。

しばらく行くと絶景が待っていた。

スカイラインから石鎚山を望む。

だいぶ登ってきたなあ。

土小屋到着。ちょこんと覗いているのが石鎚山山頂。

それにしてもスピードは出ない。陽が登ってくると、アブの総攻撃が待っていた。
スピードを上げたくても、出ない。2度休憩したが、その度にアブとの格闘が待っていた。

虫除けスプレーを小分けして持参したのだが、まあまあ効いた。九州の山では、あんまり効かないなあ、と思ったのだけど。ブヨには効かずにアブに効いたのか?

標高1,496mの土小屋に到着したのは9時50分。休憩を入れて3時間近く。
ちなみに、石鎚山ヒルクライムの2018年度優勝タイムは森本誠師匠の47分21秒。
50〜59歳クラスの優勝タイムは54分30秒。
コースが変則的なので、そのままの比較はできないが、まあ、なんだな。こっちは生活道具(登山道具含む)全部、優に100kg超なんだし(^^ゞ 落ち込むなよ。

坂自体は、勾配は平均しており比較的登りやすい。きついことに変わりはないが。

土小屋で台風情報を仕入れる。土産物屋のご主人も、明日は店を閉めようかと思っている、と言う。今のところ快晴、だが風も強まってきたし、雲も多く、ガスってきている。早めに降りるに越したことはない。

いよいよ瓶ヶ森林道だ。

土産物屋の横から、進んでいく。土小屋からしばらく下ったところが、高知側から登ってきた県道40号線との合流地点、よさこい峠だ。
そこから登り返して伊吹山下を通過した先が、シラサ峠。明確な峠はどこかしら?ちょっと分からなかった。シラサ山荘は工事中だった。

そこから今回最後の登り区間、瓶ヶ森までの坂だ。
平均勾配は6%。ここも勾配は平均しており、場所によっては10%越えという箇所はない。また、この標高ではアブもいない。

石鎚に別れを告げる。

四国山岳碑。

何にも言えねえ。

風、ガス共に強し。

子持権現を登るジグザグ坂を登りきったところで、昼食にする。
登山を含め、行動食を消費しきっていた。土小屋でパンを買っていたのだが、休憩に止まった車に乗っていたおじさんから、おにぎりをいただく。ありがたい!山の中でのハンガーノックほど恐ろしいものはない。

さすがに有名な道路だけあって、月曜日にかかわらず、それなりにバイク、自動車が通る。が、勾配とカーブのためにスピードはゆっくりと慎重だ。
道は狭いものの、危ないと思ったことはなかった。

そこから程なく瓶ヶ森に着く。標高は実に1,687mだ。
九州の屋根、ぼんさん越が1,484mだったからなあ。登ってきたもんだ。

ところで、今回新調したものに、ブレーキレバーがある。
“クラリス”グレードであるが、とてもいい。これひとつで、Vブレーキはもちろん、カンティ、キャリパー、ディスクまで使える。コスパは最強だ。
引きは軽く、長い下坂でも今までのように手がしびれ切ってしまうことがなかった。

もう一つ、サイコンを新調した。これまでキャッツアイのワイヤレスを使っていたのだが、10年も使っているとさすがに調子が悪くなってきたのと、1年でバッテリーが必ず切れることから、今回ソーラーのものにした。
中国製ではあるが、必要十分な機能に加え、バックライト付き。速度計測が一瞬遅れ気味だが、実用上問題ない。

「天空の道」とはよく言ったものだ。

四国の背骨、石鎚山系の文字通りてっぺんを走る。

子持権現。左下に登ってきた道路が見える。

わお!太平洋まで見通せる。風は強い。

これから下って行くルートが見通せる。

UFOが観れる、らしい。

道の下は絶壁。よくぞこんなところに町道を通してくれたものだ。あっぱれ。

絶景かな、絶景かな。

長い下りを楽しむ。台風はやり過ごせそうだ。
寒風山隧道まで下ってきた。13時45分。
土小屋で聞いたところでは、地元の人たちは、新しい寒風山トンネルを利用するそうだ。
しかし、5432mって。誰が好き好んでそんなトンネルを通るのか。
というわけで、旧寒風山隧道の方を行く。
が、トンネルに入った途端、真っ暗闇に包まれてしまった。
灯りはないわ、ガスってるわ、でライトがまったく役に立たない。で、1km近くもある。

旧寒風山隧道入り口。トイレあり。

トンネルを抜けると、西条までの長い下り。
裏寂れた、旧道を行く。これが、たまらなく、いい。車は、いない。
R194と出る。途端に交通量がこれまでと雲泥の差だ。西条まで真っ直ぐだ。

西条は、暑かった。
この日は、今治までは行かずに東予運動公園海浜広場のキャンプ場に泊まる予定だった。しかし、次の日は大荒れの予報(現に、西条から石鎚を見上げると既に真っ黒な厚い雲に覆われていた)だったため、思い切って宿を取るか、どうしようか、と迷っていた。
思ったより早く着いたので、思い切って、というより、いよいよ風呂に入りたくなって、今治に入ってすぐ、湯ノ浦温泉まで行くことにする。

道の駅湯の浦で休憩。道の駅で温泉があれば、最高なんだが、信号をわたって坂を上ったところが温泉だそうだ。
湯ノ浦温泉四季の湯」さんに入る。450円。シャンプー、石鹸別途有料。
(ちなみに宮崎だと、350円でシャンプー、石鹸ありが相場)
久しぶりに(5日ぶり)にさっぱりする。

近くに東予シーサイドキャンプ場があるらしいが、17時も過ぎており、おそらく管理人さんもいないだろう(後で知ったが、キャンプに3000円か・・・行かなくてよかった)、と桜井海浜ふれあい公園を目指す。こちらは無料。

なるほど、キャンプ場、と言っても特別な施設はない。海水浴客向けのトイレと水道があるのみ。BBQの後がある。トイレは綺麗。十分だ。
というわけで、隅っこにお邪魔させてもらう。

風が強くなってきた。波も高い。明日1日は沈(沈没、の略。停滞すること)を早々に決める。
一人、瀬戸内海を眺めながら、ビールを飲む。

本日の走行距離 98km
平均速度 14.0km/h

夕方には虹が。

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