カテゴリー: 読書

梅雨明けの一句

投稿者: 八十一(やそいち)

先日、ようやく長雨から解放され、梅雨明けが宮崎も宣言された。 その夕方、ひぐらしが鳴いているのを聴いていたら、降りてきた。 梅雨明けを しみじみ語る ひぐらしかな ひぐらしや 梅雨明けしみじみ 語りけり どっちがいいのか…

私を離さないで

投稿者: 八十一(やそいち)

「私を離さないで」 先日、NHKで日本生まれの英国作家カズオ・イシグロの特集があって、興味がわいて図書館で借りてきました。 31歳のある女性の独白で始まる物語は、イギリスのとある寄宿舎での生活から始まります。 一見すると…

雨が降ります 雨が降る

投稿者: 八十一(やそいち)

北原白秋  雨 雨が降ります 雨が降るあそびにゆきたし かさはなし   紅緒のかっこ(下駄)も 緒がきれた  雨が降ります 雨が降るいやでもおうちで あそびましょう千代紙折りましょ たたみましょう 雨が降ります 雨が降る…

「日本浄土」藤原新也

投稿者: 八十一(やそいち)

日本浄土藤原 新也 いよいよ“フジワラワールド”も佳境に入ってきたか。佳境、と言っても藤原さん個人の人生のこと。 若い感性が、まさしく鋭いナイフのごとき「印度放浪」から40年近く。様々な旅を続けながら、混迷の世を生き抜く…

前巷説百物語/京極夏彦

投稿者: 八十一(やそいち)

前巷説百物語 (怪BOOKS)京極 夏彦 “小股潜り”の又市、「御行奉為」以前のお話。 「必殺仕事人」的に、テレビドラマ化されたらきっと見るだろうなあ。仕掛けが荒唐無稽でもそんなの関係ない。 極上の時代エンターテイメント…

梅咲きぬ/山本一力

投稿者: 八十一(やそいち)

梅咲きぬ山本 一力 江戸深川門前仲町の料亭「江戸家」四代目女将、秀弥。この物語は、彼女が玉枝と呼ばれた幼少の頃から中年に至るまでの話である。 山本さんの作品は直木賞を受賞した「あかね空」もそうだけど、いわゆる人情話である…

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