腰痛

5日のNHKスペシャル「病の起源」ご覧になられたでしょうか。
今回のテーマはズバリ「腰痛」。
果たして腰痛は、2本足歩行の宿命なのでしょうか?

陶芸家と腰痛とは、切っても切りはなせない、永遠の課題です。
ろくろは、必ずと言っていいほど、腰を痛めます。
僕も、弟子時代からの付き合いが続いているので、興味深く番組を観ました。

腰痛は、腰椎主に椎間板の損傷などによって起こります。
椎間板の劣化によって、ヘルニア等をおこし神経束を刺激するのだそうです。

2本足歩行をする人類は、チンバンジーの脊椎とは違い、柔軟に前後左右に動く脊椎を持ちます。
このことによって、様々な作業が可能となっています。
しかし、例えば前屈みになる作業ではなんと200kg以上の負荷が腰に掛かっていることが最近の研究で分かってきました。
ひぇ〜

また、古代遺跡から発掘された人骨の解析から、古代の人達にも現代人と同じような腰椎の損傷が発見され、その原因は長時間穀物を石の上で挽いていたためということが分かってきました。
つまり、労働によって腰椎の損傷が引き起こされていたのです。

では、マラソン選手やアフリカのブッシュマン達のように、毎日長時間歩いたり走ったりする人達の腰椎はボロボロなのでしょうか。

実はこの人達の椎間板は、非常に健康的な状態が保たれているのです。
つまり、2本足歩行は適度な刺激を椎間板に与えることで正常な状態を維持していたのです。
これは驚きですね。

現代人は、それぞれがいろんな職業を持って社会を構成しています。
僕であれば、それが陶芸になるのですが、この仕事は特殊な姿勢(前傾)を長時間とり、特殊な筋肉の使い方をします。
これでは腰への負担が大きいはずです。
腰痛が起こっても、不思議はありません。

実際、佐々木接骨院の先生には一日40分の歩行が一番からだには良い、と以前からアドバイスいただいていました。
体に痛みが出るたびに、歩くようにしています(本来、痛くなってからでは遅いんですが(^^ゞ

もうひとつ、衝撃的なレポートが番組中でありました。
なんと、心的ストレスが腰痛をおこす、というものです。
これにはびっくり。

椎間板からの痛みは、脳の視床下部で受取られるそうですが、ストレスから来る腰痛は前頭葉で感じているそうです。
驚きました。

腰痛に悩まれている方は、普段の姿勢、生活だけでなく、精神的に健康な日々を気をつける必要があるようですよ(^_-)


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