恒例の正月登山

2日、毎年恒例の釈迦ヶ岳登山に出かけてきた。

昨年は単独で綾岳〜釈迦ヶ岳縦走にチャレンジしたのだが、今年は家族三人で初めての登山へ。独りなら登り2時間の行程だが、余裕を見て9時過ぎに自宅を出立。9時40分に歩き出す。

いつもの道ながら、今回は12キロの荷物を背負っている。しかも動くし。いや、動いている間は彼なりにバランスを取っているからまだ、いい。寝てしまうと、途端にずしっと重みを感じてくる。

とは言っても、嫁さんも2回目の釈迦ヶ岳。特に不安になる様子もなく、順調に標高を稼ぐ。

が、しかし。正月早々からそこには落とし穴が。

なんと、愛用のガルモントのシューズのソールが剥がれて落ちてしまうという、失態。しかも山頂まであと500mというところで無念のリタイア。

このコースの一番の難所の鎖場手前、あれ、なんか滑るな、と思ったのだが岩場をなんとかクリアし恐る恐るソール見てみると、ツルッツルではないか。やっちゃった、というには危険すぎる。子供をどうするか。庭を走り回っている、と言ってもとてもじゃないが山道を降りるほどの脚力はない。急遽、嫁さんと荷物を交換し、恐る恐る下山することにした。

いつもなら救急箱(代わりのタッパー)にテーピングを入れており、怪我だけでなく自転車のタイヤの応急修理などに使うのだが、ほぼ思いつきで出かけてきたため、こんな時に限って持参していない。悔やんでも遅い。山を決してなめてはいけない。山はただあるだけ。己の落ち度で遭難もするのだから。

それにしても、出かける前に目視での確認は一応したつもりだった。確かに、購入から日が経っており、そろそろ気をつけなくては、とは思っていたが、まさか徐々に「剥がれる」のではなく、なんの前触れもなく「取れてしまう」とは思っていなかった。甘かった。

嫁さんの体力を心配しつつ、自分の足元がおぼつかない。例えるならば、雪渓をアイゼン無しで下っている様なもの。地面が硬いだけに、余計に悪い。

何度か転けながらも、なんとか登山口まで降りてきた。正直、助かった、と思った。今まで他人事の様に登山中のソール剥がれを聞いてきたが、今後は肝に銘じて行くとする。それにしても、最後まで子供をおぶって降りてきた嫁さんには、頭が下がる。見直したよ。助かりました。ありがとう。

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