生まれ育った土地で作陶するということ

なぜ宮崎で作陶するのか

 私は、ここ宮崎で生まれ育ちました。 生を受けたのは宮崎県の南西、小林市。 そして3歳から18歳までを県北の延岡市で過ごしました。 大学は岡山に行き、昔から好きだったサイクリングや登山で全国を放浪というか貧乏旅行(笑)しました。 卒業後進路を見直すために、3ヶ月のインド放浪に出かけました。
 それらの経験から、宮崎って住むには最高の場所だな、という結論に達しました。

 人によって最高と考える条件は違うでしょうが、私の場合、第一に自然が豊かであることでした。 宮崎には海も、山も、川も、それこそ贅沢なくらい備わっています。 なんといっても、ひむか(日向)の国というくらい太陽の恵みを受けている場所です。 
 そして本当に、水のきれいなところ。
 特に、現在私が住む綾町は水が美味しい。 水を飲むだけで幸せになれます。 それも日本最大級の照葉樹林帯があるためです。

 ものを作るということは、己の深いところから沁み出てくるものを表現することだと思います。
 修行した唐津の地で独立する選択肢もありましたが、そこで唐津焼を体現するには唐津人になりきることが必要だと思います。そのためには少なくない時間が必要となるでしょう。
 しかしよく知った、そして大好きな宮崎でもの作りをすることは、オリジナルの作品を作ろうと考えたときに私にとって一番のアドバンテージになると思っています。それがたとえセールス的に不利であったとしても。

 誰にも作れない、やそいちにしか作れない器を作りたい。
 頑固者です(^^ゞ

このように様々な取り組みでオリジナル性を追求しています。

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