新生 第1回みちくさ異業種交流会inコッコファーム 参加してきました

去る7月4日、熊本県菊池にあるコッコファームに出掛けてきました。
無料情報誌「みちくさ」(株式会社アイロード)主催の異業種交流会に参加するためです。

みちくさ主催の異業種交流会、実は数年前まで年数回行われていました。その後諸事情で途絶えていたのですが、今回満を持して「新生」となる、ということでお声かけ頂きました。
この交流会、アイロード社長の福永さんのお声掛けで、南九州を中心として各地で町作り、町興しに日々尽力されている方々が集まられ、肩書きを抜きにして個と個として交流を深め、それぞれの活動に活かす、という主旨のものです。
前回の交流会では、ホントに多くの良縁を頂き、いまだに交流が続いている方達もいますし、有為意義なものでした。新しく始まる、ということで楽しみに出かけてきました。

1日月曜日、旅の始まりです(^_-)
朝から雨模様でしたが、10時頃には小振りになってきたので綾を出立。
時々パラパラと降られたものの、本降りになることなく13時頃、都農「縁ラーメン」で昼食。相変わらず美味しかったです(^_-)
17時頃延岡着。

2日目、朝から雨です・・・が、7時頃には小雨に。雨の五ヶ瀬川古城から五ヶ瀬川上流を見る。

五ヶ瀬川沿いの旧道、現在の県道237号線を行きます。
この道、幼い頃高千穂に行く時に車で通っていたのですが、狭い上に交通量も少なくなく、バスとトラックがかち合うとよく通り抜けられなくなっていた記憶があります。現在では、山の上の方に国道218線が通り、今では車も少なく快適なサイクリングロード(的な)となっています。
2年前にも走っているので気持ちの良さは織り込み済みでしたが、いやあ、良かった(笑)
途中、数年前の大水で流され廃線となった高千穂鉄道跡が所々にあり、道の脇には名も無き滝があちこちにあります。

日之影の町の手前にて。諸塚、北郷に抜ける橋と、手前が壊れた鉄橋。日之影の町の手前にて。諸塚、北郷に抜ける橋と(2年前に宇納間に抜けた時の峠は、なかなかきつかった)、壊れた鉄橋。

平底トンネルの下からR218に登るのが常道なんですが、今回はもうちょっと先に行ってみよう、と色を出したのが後悔する羽目に(笑)
地図では、その先天照大橋、雲海橋の下を行き町に抜けるようになっているのですが、実際には岩井川集落のところで完全に行き止まりに。
高巣野小学校に出るという小道を上がったのですが、これが平底以上の急登で、今回フルキャンピング仕様のため、途中で押しに。きつかったですな(笑)

11時過ぎには高千穂駅、カフェ「ARIGATO」で昼食を、と思って寄ったのですが、火曜日って定休日なのね・・・(今知った)
朝食も早かったので、お腹が空き始めてたんですが(ホントに空いたら、体が動かなくなります)もうちょっと先まで行ってみよう、と国道325線を田原河内方面へ。
11時半、途中のコンビニで弁当昼食。小1時間ほど休憩。
基本的に延岡からずっと登りですが、この辺りから傾斜もだらだらときつくなってきます。
河内のループ橋を過ぎ、熊本県へ。この日の宿、奥阿蘇キャンプ場には14時着。
着く手前で土砂降り、雨宿りしたのですが、着いたとたん日差しが。

奥阿蘇キャンプ場、国道のすぐ端にあってアクセスが容易です。最近のオートキャンプ場は、人里離れた山奥にあったりと、確かに自然を満喫するにはいいんですが、旅人にはちと遠い。で、このようなキャンプ場は重宝します。
まだ梅雨明けず(しかも平日)、ということで広いキャンプ場を独り占め。

奥阿蘇キャンプ場

キャンプ場にはコイン式のシャワーもあり。
近くの奥阿蘇物産館で受付もしてくれるのですが、ここか、500mほど高千穂方面に下ったところの山崎ショップしかお店がありません。
食材は缶詰とか簡単な野菜やレトルトしか手に入れられません(アルコール類はどちらにもあります)。

13_07_04kokko04この日はボンカレー(^^ゞ
18歳の頃から使っているアルミの食器をコッヘル兼用に。
ヒグラシの鳴き声と、手づくりアウトドアスピーカーでiPodを鳴らす。

13_07_04kokko05

三日目。この日は高森峠を通って、菊池まで。距離はさほどないので阿蘇登山も。
高森峠の国道325号線は、峠付近にトンネルが続くため、旧道(!)を行こうかな、とまたまた懲りずに色を出す。
物産館で「通れるよ」と言われ、言われた通りに「埋立」のバス停より、右手に旧道を往く。
かつての主要幹線道路も、今は昔。色褪せたセンターラインが過去の栄華を物語っています。途中、道のど真ん中にベコ(牛)の落とし物が落ちてるし(笑)
のどかです(^_-)

いい道だなあ〜と1キロほど進み、先に隧道を発見。く、暗いぞ?!?まあ、電灯は点いてないだろうけど、何だか様子がおかしい。
途中車で追い越した老夫婦に「通れますか?」と聞くと「通れる通れる」と。
やたらめったら不気味な隧道を抜けると、それまでの道とは一変、見るからに廃道の雰囲気が。

この先旧高森峠この薮の先が隧道です。
むむぅ、と思いつつ、まだまだ自転車は行ける、と100m進んだところで展望台跡に。その先は全く、道がありませんでした。
またあの隧道抜けんといかんとか〜、と心の中で悪態をつきながら、来た道を引き返しました。

13_07_04kokko07 13_07_04kokko08 13_07_04kokko09 13_07_04kokko10R325まで戻り、結局一番長いトンネルは抜けて、その先の九十九曲の坂を通って高森の町へ。

ところで、高森〜高千穂までは学生の頃歩いたことがあるのですが、その時テント装備を担いで一日の距離。
今回逆にたどって(しかも登り)自転車でまっすぐ行けばおそらく2時間ほど。
どちらも「自分の力」で移動していることには変わりませんから、自転車って、スゴいですよね〜

阿蘇には南登山道を登ります。時折晴れ間も出てきましたが、南風がかなり強い。(追い風はありがたい)
この道は草千里まで、高2の夏休みに初めての野宿ツーリングできたとき以来です。28年振り!
その時は、テントもシュラフも、炊事道具も持たずの旅でしたから、無鉄砲と言えば無鉄砲、しかし身軽な装備でした。おそらくあの時の3倍くらいの荷物を今回抱えてます(^^ゞいいんだか悪いんだか・・・

13_07_04kokko11 13_07_04kokko12 13_07_04kokko13 13_07_04kokko14なかなか登りごたえがある!ひぃ〜ふぅ〜
実に最大到達点、標高1165m!寒かったです。(防寒着で初めて雨具を着用)
久しぶりの草千里、ガスで何も見えず。旅って、そんなもんです。

13_07_04kokko20 13_07_04kokko19 13_07_04kokko21遠景はイマイチでしたが、道路端にはきれいな白い花とガクアジサイの一種(なんて花かな?どなたか教えてくださいな)の群落がありました。
車やバイクでは、決して立ち止まって観ることはないでしょう。

登りがあれば下りがあります。米塚方面を県道298を一気に。
13_07_04kokko23 13_07_04kokko24 13_07_04kokko27
赤水交差点の寿司屋でそばを食う。
県道23号を二重の峠へ。途中、チェーンが脱落、フロントディレイラーの調整をする(これが後に大きな不幸を招く)。

峠から目的地、コッコファームまで実に10km超の下り坂。
めちゃくちゃ気持ちいい!ほとんどペダルを漕がず。

が、後3キロ10分ほどのところで、いよいよ土砂降り&雷に見舞われました。
あの時、チェーンが外れていなければ・・・
まあ、旅って、こういうもんです。

びしょ濡れになりながらも、16時過ぎコッコファーム着。ここで「みちくさ」の編集者諸氏と落ち合う段取りなんだけど、「西米良で会議中」とのことでこちらに来るのは22時は廻るだろう、とのこと。
慌ててもしょうがないので、併設のレストランで食事をする。
「チキンカツ玉子掛けご飯セット」1000円なり。旨い。
19時前に、営業の森田氏と落ち合い、社員寮へ。菊池市内の温泉に入って、乾杯。

四日目。本日が本番、異業種交流会です。各地から馳せ参じた約40名の方々と、まずは「みちくさ」九州北部支局開設を祝いました。
コッコファームさんは、完全に民間の運営なんですが、コンセプトは綾のほんものセンター(町の資本です)と全く同じ、つまり地産地消の直販施設なんですね。
ところが売上も来場者数も桁違い。立地の違いもあるのでしょうが、そこには綾ほんものセンターとは何が違うのか、興味津々です。
「みちくさ」の新しい事務所は「たまご庵」に併設された「インキュベーションルーム」内にあります。簡単に言えば貸事務所なんですが、コッコファームさんが地域興しに有用と考えた個人、団体に貸しているそうです。
本来なら、行政の箱もの事業です。
1階にはイベントホールがあり、様々な催事が行われているとのこと。自分たちの利益だけでなく、周りを豊かにすることをよく考えられていることが分かります。素晴らしいです。

いよいよ交流会。まずはコッコファームの松岡社長の挨拶に始まり、アイロード社長福永さん挨拶、自己紹介(僕は自転車で来ました、これで掴みはバッチリです)、五ヶ瀬町夕日の里の地域作りのお話を、仕掛人の後藤福光さんにして頂きました。(この日は夕日の里に農家民泊です)
住民の意識を変える難しさ、お客のために始めたボランティアの沿道整備が結果的に自分たちのためになることに気づき(自治意識の芽生え)、それが行政を動かし今では立派な県道(本当に大きな橋が何本も)が作られたというお話。

お昼は場所を移動し、コッコファームさんが震災以降商品化(といっても安価に提供)した「ロケットストーブ」見学をし、それを使って炊いたお米で地元の野菜たっぷりカレーを頂きました。半熟玉子も載って、まいう〜
鹿児島観光プロデューサーの奈良迫英光さんによる談話。さすがにこの道のプロ。その豊富な知識に圧倒されました。
その後は、美味しいアイスクリーム(もちろん濃厚な玉子の味が)を頂きながら、西米良の語り部による昔話を。
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さて五ヶ瀬桑野内に移動です。ここで雨脚が強まってきました。
さすがに自転車では無理なので(^^ゞ「みちくさ」の社用車に便乗させて頂きました。
運転は20歳下の福富くん。にこやかな笑顔が素敵な爽やかな青年です。
車中、いろんな話をしたのですが、一番盛り上がったのは「旧道マニア」であること(笑)

まあ、僕もよく「旧道」を利用しますが、理由は「車が少ない」「トンネルが少ない」からです。(反面、「道が荒れている(時には無くなっている(笑)」「登り(峠)が多い」ってことなんですけどネ)
彼の場合は純粋に好きなんだそうで、よく「廃墟マニア」とかいますがそれに近いものがあるのかな?でも分かる気がします。
かつては人や車の往来が激しかった道路が、今では人知れず寂しく自然にとけ込んでいる風景は、いろんなことを感じさせてくれます。
特にお薦めは?と訪ねると「加久藤(堀切)峠」だそうです。今では高速道路も通り、有名なループ橋のある国道221線も十分旧道ですが(笑)、加久藤トンネルもループ橋も通らない峠道があるとか!荒れてはいるものの、車が何とか通過できる、ということでそれは近いうちに行ってみらねば!と二人で盛り上がってました。早いうちに行かないと、ホントに通れなくなるので(ちがうって)

そんなこんなで桑野内の五ヶ瀬ワイナリー着。ここからそれぞれの宿に別れました。
僕がお世話になったのは「ますがた」の佐伯さん宅。田舎の大きな家、久しぶりでホントに「ただいま」という感じでした。
近所の「引地」の興梠さんも応援に来られていましたが、ここのバアチャンの手づくりという豆腐が絶品!他にも不思議な味のごぼうの酢漬け?も美味しかった〜
「ますがた」の料理 チャーリー川瀬 「みちくさ」のホープ達クーラー要らずの涼しさで、夜中の2時まで(迷惑な!)歓談が進みました。
朝食は7時半、これまた美味しかったです。天気もまだ雲が多いものの、良くなりそうな予感。佐伯さん、お世話になりました。ありがとうございました。

10時過ぎに宮崎茶房へ。高千穂のテツローくん(「日向時間」主宰)が手伝いに来ている、ということで会いに行きました。
2年前に来た時に、彼に宮崎さんを紹介してもらっていましたので、宮崎さん(前夜交流会に参加)もお久しぶり、という感じで。
ところが、家族が急病で休み、ということで結局会えず。今回は何だかお互いタイミング合わずでしたが、後日電話でまた語ろうと約束を。

今日は延岡まで下るだけなので、のんびり出掛けました。
五ヶ瀬までは「旧道」県道8号線を。R218を高千穂まで下り、道の駅から青葉大橋〜県道50号線へ。主要幹線であるR218は交通量も多く、自転車にはあんまり優しくないので、極力避けて。
この道は五ヶ瀬川のR218の反対側の集落を抜けていくのですが、なかなか快適でした。
途中、不思議な石碑を発見。
13_07_04kokko44「猿田彦」「嘉永6年」という文字が見えます。どうやら、明治維新直前の頃のようですが、一体なんでしょうか?
13_07_04kokko45 13_07_04kokko47天照大橋手前で、来た時に通った県道237に降ります。しかし、ここの下りは半端なかったなあ。登るのは、多分無理・・・
後は知った道なので、サドルにまたがったまま、川を下ります。
途中の廃校。13_07_04kokko49 13_07_04kokko48日之影温泉駅で時間を潰す。
高千穂線のビデオを見て懐かしみ、足湯に使って疲れを癒し、しばし昼寝。
吾味駅から槙峰駅まで歩いていける、ということなので自転車で行ってみることに。

13_07_04kokko50 13_07_04kokko56 13_07_04kokko55 13_07_04kokko53 13_07_04kokko52 13_07_04kokko51「廃線マニア」の気分・・・(^^ゞ

この日は延岡伊形町の旧友T宅へ。早朝にメールで泊めてくれと頼み込み。
嫁さんの手料理旨いんですよ。いやあ、酔っぱらいました。世話になった、M。

最終日。朝から「真夏日」の予感。結局今回は雨具にあんまりお世話にならずに済みました。びしょ濡れにはなったけど(笑)
夏空の下、日向灘を走り、西都の「サイクランドおくぐち」に立ち寄り、無事17時に綾に帰宅。

今回も収穫の多い、有意義な旅でした。お世話になった皆様、ありがとうございました(^_-)

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