九州中央山地ツーリング第一日目

先週19日から23日まで、ずっと前から心に秘めていた、九州山地の名だたる峠を目指して、ツーリングに出掛けて来ました。

今回の旅の目的は、「三つの峠の制覇」「急逝した友人の弔い」「出張勉強会」です。
綾〜小林〜えびの〜人吉〜湯前〜椎葉〜五ヶ瀬〜高千穂〜延岡〜綾、4泊5日の予定です。

初日。
週間予報では、秋雨前線らしい?が日本列島にかぶってずっと天気は悪い、とのこと。
しかし、綾の朝は雲は多いもののおおむね日が照っていました。

touring14_08_1903今回はフルキャンピング。
いつものフロントバスケットは、リクセンカウル製。

見た目はアレですが、とにかく大容量。これとモンベルの防水バックを組み合わせて使ってます。荷物を満載すると結構な重さになりますが、アタッチメントはしっかりしており、外れたことはありません。お薦め。

後ろにテント一式と炊事道具等々。トピークのパニアバッグ(ストラップ式)。結構な容量があるのにかかわらず、使わない時はコンパクトにもなります。レインカバー別売り。

朝8時に出立。
今回は小林までは国道268号線、まっすぐ行ってもいいのですが、今回は「裏道」を行くことに。
小林から県道53号線をえびのまで行きます。

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R268は通行量、大型車ともに多く、路肩も狭いのであまり積極的に走りたい道ではありません。
しかしこちらの県道53は通行量は少ない上に道も広く、舗装もかなり良好です。
霧島の山麓ののどかな田園風景を、気持ちよく快走できます。
touring14_08_1902懸案の天気も、雲は多いものの大した雨は降らず、むしろ日除けになっていいくらい。
ムチャクチャ気持ちよかったです!

遠くに加久藤のループ橋が見えて来ました。
今日は、この加久藤越えのループ橋&トンネルが出来る以前に使われていた旧道、「堀切峠(標高720m)」に挑みます。

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振り返ると、霧島の峰々が。

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ちょうどお昼に、えびの市松原のローソンに到着。このローソンの反対側の細い路地が、旧道入り口です。

国道221号線加久藤トンネルは、1972年の開通ですから旧道となったのは実に42年前。
先日えびので講演会を聞いた藻谷浩介さんが学生のときに、山口の実家から自転車で霧島まで来られたときにこのトンネル通って、トラックに敷かれそうになった、と話されてましたからね〜(^^ゞ
相当に荒れていることが予想されます。
ローソンで地元の方に聞いても、首を傾げられました(笑)「自転車なら、行けなくはないと思うよ・・・」

旧道は、所々現在の国道に交わりながら、あるいは平行して進んで行きます。

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何やら古い標識が出て来ました。この標識通りに進むと、現在の国道に出てしまいますので、ちょっと不安になりつつも、上の道へと進みます。

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途中からの眺め。高速道路が見えます。touring14_08_1908

こちらは国道221号線が見えます。

この辺りまではまだ、かろうじて舗装路が残っており普通乗用車でも来れそうです。
だんだんと荒れて来ました。

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枯れ枝や落石が散らばっています。走るのにかなり気を遣います。touring14_08_1910 touring14_08_1911

握りこぶし大の石がゴロゴロするようになって来ました。水が流れた後が沢のようになっており、傾斜はさほどではないのですが、自分+荷物+自転車で100キロほどになるので、さすがに自転車が壊れないか心配になって来ました。しばらく押すことに。
MTBならば、初心者でもちょうどいいくらいですけどね(^^ゞ
700cキャンピングにはちときつい。

実は“日本有数のダート林道”「椎矢峠」に挑戦するつもりで、シクロクロス用タイヤの「パナレーサー クロスブラスター700×31c」を買っていたのですが、椎矢峠が今年中は全面通行止め、ということだったので、迷った末に今回は舗装路メイン、と踏んでフロント「マキシス デトネーター700×28c」リア「シュワルベ マラソン700×28c」というコンビでした。
こんなことであれば、クロスブラスター履いてくれば良かった、とは後の祭り。

途中、峠を越えるまで水場はありませんので十分に用意しておくことをお勧めします。
ここは、峠のちょっと手前にある分かれ道。
いい加減うんざりして来ていたので、下の道を行きかけたのですが、虫の知らせか、狭くて荒れている上の道を選びました。結果的に、こちらで正解。

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ようやく峠が!touring14_08_1913

峠には何の標識もありません・・・寂しいもんです。
峠をちょっと下ったところで、地元の猟犬でしょうか(首輪があった)、道の真ん中で昼寝をしているのにばったり。
お互い、しばらくにらみ合いましたが、走って下って行きました。touring14_08_1914

峠を少し下ると、県境に出ます。裏寂れた標識がかつての主要幹線であったことをわずかに教えてくれます。
道はまだまだ荒れています。下りで押したのは初めて!
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少し下ると、水場があります。林業の作業をしている人たちと出会いました。久しぶりの人声(笑)
綾から来た、と言うとびっくりされていました。

ダートの出口。ちょっと先からは新道と合流し、人吉まで豪快な下りです。
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人吉から湯前までは、球磨川サイクリングロードを行きます。touring14_08_1919

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非常に気持ちよい道です。
人吉に着いたのが15時でした。明日は“伝説の”峠越えが待っているので、出来るだけ走っておこうと、頑張って湯前まで。

湯前に17時着。さすがに疲れました。もう少し、と思って休憩を定期的に取らなかったのが、後から効いて来ました(笑)
この日は「ゆのまえ温泉 遊楽里」のキャンプ場に。温泉もあるし。
自炊は断念し、地元のスーパーの弁当とビールで夕食。
この日の走行距離113キロ。touring14_08_1921テントは「ヨーレイカ アマリマスパス・ソロ」
コスパは非常に高いです。細かいところに気を遣ってある作りは、好感が持てます。
僕は身長177センチですが、余裕の室内空間です。メッシュですが、宮崎だったら冬場の低地でも使えそうです。
ただし、付属のペグは代えた方が無難です。僕はモンベルに代えました。

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