チビート・トラバース2015 in 九州中央山地&九重連山 1日目

グレート・トラバース百名山をやり遂げた、田中陽希さんのような体力も根性もスポンサーもない47歳のオッサンが、自転車と自分の足のみで九重連山を目指し、踏破しようという、たいして壮大でもない挑戦。てへ。

田中陽希さん。凄いですね〜
現在は200名山踏破を目指されています。

そんな真似事はとても出来ませんが、ちょっとぐらいならできるのでは?いや、やってみたい。
旅の最初から最後まで自分の足で、目指す頂きに立つ。
これぞ男のロマン?!?!

目指すは、九重連山大船山。そこまで自転車で移動します。
それも、九州山地を大胆に縦断しようと。

前半「綾町〜諸塚村飯干峠〜五ヶ瀬〜五ヶ所〜久住高原」
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=59cad10d1b6540419b20346c4b66071b
自転車とはいえ、途中町らしき町もなく山場である飯干峠は、高校2年の時にあえなく押して登ってしまった、因縁ある峠。河内から五ヶ所への崩野峠もなかなか。3日間の予定。

「九重連山縦走」
http://www.yamareco.com/modules/yr_plan/detail-115575.html
南手にある沢水キャンプ場を起点にする。坊ガツル1泊。陽希さんが久住を登られた時のコースを参考に、瀬の本に降りるコースを選択。2日間の予定。

後半「久住高原〜阿蘇〜高森〜内大臣林道〜椎矢峠〜椎葉村〜椎葉村飯干峠〜西米良村」
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=16c28d2532452642b8f007f8bc4f03db
昨年、土砂崩れで断念した椎矢峠。情報ではいよいよ舗装工事が始まっている模様。このままでは九州最長を誇った「ダート林道」の消滅の危機。この機を逃しては次はない。西米良から先は、綾北川道路の状況次第。3日間、かな

カヌーは持ってないので、パス。

「グレート・トラバース」
http://www.greattraverse.com/
プロ・アドベンチャー・レーサーの田中陽希さんが、1964年に出版された深田久弥の『日本百名山』は、登山好きの方々にはバイブルとも言える本だが、この百名山をすべて人力で踏破しちゃった。

鹿児島県屋久島を出発した田中さんは、屋久島の宮之浦岳を登った後、シーカヤックで薩摩半島に渡り百名山2座目となる開聞岳へ。そこから歩いて3座目の霧島山を目指す。以降、移動はすべて人力で九州、中国地方、四国、紀伊半島の百名山を次々に登り、そこから本州の山々を制覇して東北まで北上。津軽海峡もシーカヤックで横断し北海道へ渡る。10月13日に羅臼岳に登った田中さんは、最後に荒れた北の海に舟(シーカヤック)を出し利尻島に渡り、10月26日、100座目となる利尻岳への登頂を果たした。208日間、トータル約7800キロに及ぶ「トラバース(一筆書き)」である。

向こうは歩きじゃねえか。
ーそんな話は聞きたくない。

向こうは7800kmじゃねえか。それに比べたら久住なんて、ご近所さんだぜ?
ーそんな話はしたくない。

向こうはテレビクルー付きだぜ?
ー聞かなかったことにしてやる。

さて(笑)
計画から変更が。長雨の影響で椎葉林道、R265飯干峠が崩落のため通行止め。
しかも、8月4日にイベントが急遽入ったため最低でも3日まで、出来れば2日には帰宅したい。

ということで、前半を2日間の強行軍(予備日を考慮して)、後半は椎葉から西米良へは生活道路である村道大河内桑の木原線をルートに選びました。

本当は梅雨明けしてすぐ、出来れば誕生日の7月17日出発が理想的だったのですが、今年は長梅雨となり、梅雨が明けたにもかかわらず台風が続けて2個も接近する状況で、結局26日、台風12号が接近している中での出発を決めました。

三ヶ島GR-10

三ヶ島GR-10

今回、新たに導入した三ヶ島GR-10ペダル。信頼の三ヶ島ブランド。

これまではMT-LITEを使用していましたが、雨に日にシューズカバーが引っかかることがあり、フラットペダルの導入に。加えて110gの軽量化。
しかし、少々大きすぎて母指球より土踏まず付近で踏む感覚になってしまい、トウクリップをMサイズにしました。

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トレッキングポールはキャリアの下に固定。この上にパニアバックがきます。chibiito_travers15_07_26~08_0203

テントポールはトップチューブ下に結束バンドで。
しかし、これはちょっと失敗。きつく締め過ぎると、モンベルのジュラルミンのポールに歪みが(T_T)
この他に、内大臣林道用に履いていたパナレーサーCross Blusterを、スピードを重視しいつものシュワルベ マラソンに交換。

7月26日朝6時。
このような重装備になってしまいました。35kgくらいかなあ?計量するのが怖い(笑)
ザックはカリマー ジャガー。現行品ではありません。
中身は登山用のダウンジャケット、ダウンシュラフ、マットなど軽いものだけです。
天候は曇り。予想通り、雨は時折ぱらつく様子。
もう一つ、計算していたのが風。予報では東の風から南東の風。つまり追い風です。これを利用しない手はありません。

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7時15分、西都市三納付近。最初の休憩。
ザックカバーはまだ出していませんが、結構強い雨も。雨具もまだ着用せず。
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西都市穂北より県道40を更に進み木城町へ。県道22で石河内方面へ向かいます。

小丸川。
石河内集落の手前で本降りに。
しばし、郷の駅「石河内」鹿遊茶屋(かなすみちゃや)で雨宿りをさせていただきました。水も補給。
途中、気温も下がりついに雨具の上だけ着用。
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小丸川を遡る道は、以前よりずっと綺麗に、広くなっていました。追い風を受けて距離を稼ぎます。石河内第一発電所付近。9:45

雨風ともに、強くなってきました。
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この日は実に山道を120kmの予定だったので、写真を撮る余裕がありませんでした。
R446を北上し、南郷町神門で昼食のおにぎりを購入。その後R388を旧西郷村へ。
ルートラボでは南郷水清谷と西郷田代の峠がありますが、実際は新しいトンネルあり。
R327に出て諸塚村へ。14:40

このあたりでは晴れ間も見えるようになってきました。
しかし、さすがに疲れてます。残り約20km。
役場を過ぎたあたりで、R503を北上。
懐かしい。
ちょうど30年前。高校2年の夏休みに、課外授業をサボって初めての単独野宿ツーリングに阿蘇を目指し、二日目にこの道を飯干峠を目指しました。
しかし、見通しが甘く、あえなく峠は押して登るハメに。
挫折を覚えた、17の夏。
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前回は、東郷町坪谷に赴任された中学時代の恩師に一泊お世話になり、そこから熊本県蘇陽町を目指したのですが、今回は飯干峠の手前にある、諸塚村渓流の里キャンプ場を目指します。
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とても綺麗な渓流沿いですが、既に100kmを走ってきている体には、勾配がきつい。
30年前に比べ、だいぶ道路も整備されていました。
あの時も雨でしたが、途中で水が切れ、水を頂いたお宅は今もご健在。建増しもしてあり、息子さんも一緒に暮らしていらっしゃるのでしょう。いやー、なんだか感慨深い。

で、キャンプ場着。16:40 最後の20km、時速10kmですよ・・・最後の1キロがマジで遠かった・・・
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ふと足下を見ると、つがいの蝶が。chibiito_travers15_07_26~08_0214 chibiito_travers15_07_26~08_0216疲れた体に鞭打って、濡れた服を洗濯し、夕食の準備に取り掛かります。
テントは昨年のツーリングにはヨーレイカ アマリパスソロを使いましたがオールメッシュのため、多少重量は嵩みますが今回は山中泊を想定してモンベル クロノスドームにしました。

本日の走行距離 128.3km
平均速度 16.4km/h
(サイクルメーターによる)

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