チビートトラバース2018夏2日目〜旧南郷村神門〜椎葉〜服掛松キャンプ場

7月14日土曜日。昨日はゆっくりとお風呂に浸かって疲れを癒した。近くのエーコープの弁当の夕食だったが、夜は早々に休み、朝4時起床。
さっさと宿を立ち、「森の駅きじの」まで移動。そこで朝食とトイレを済ます。なぜ?自炊だから。

いちもり旅館。もう利用することもあるまい。

森の駅きじの

昨日の疲れはだいぶ取れてはいるが、完全には程遠い。今日も峠をできれば3つ越えたいところだが、災害状況と暑さと疲労度合いによっては柔軟に対応するつもりだった。

R388を北西に進む。途中、鬼神野キャンプ場跡に立ち寄る。なるほど。荒れている。トイレなし。炊事場跡あり。川の側なので水には困らない。野宿は可能だ。自己責任で。
ひむか神話街道に沿って大河内より椎葉を目指す。

中山トンネルまでの登り。

現在では中山トンネルが開通し、かなりの時間短縮になっているが、旧道である中山峠を目指す。しかし、朝も早よから10%越えの坂であるよ。

中山トンネル

トンネル手前左から旧道へと入る。
入るといきなり、荒れている。と、入口に車を止めている登山?猟?準備をしているカップルに尋ねてみた。
聞くと、沢登りに来られた、とのこと。道は行ってみなくてはわからない。

こんな感じで、10数mおきに土砂倒木が道を遮っていた。

中山トンネルもそんなに古くないはずなので、旧道もそこまで荒れてないだろう、という希望的観測はまったく外れ、ほとんど使われていないのだろう。国見峠より状態は悪い

峠の手前1kmほどで、完全に土砂で埋まっていた。
担いで越えられないことはなかったが、こちら側でこれだと、椎葉側はもっとひどい可能性が高い。本当に進めなくなったら、引き返さなければならない。そのリスクを考え、ここで撤退することにした。
本来ならば、中山峠から尾崎峠へと抜けたかったのだが、この様子では復旧は望めそうにない。
日常的に使われない道には、行政も手間をかけない。

こうやって、旅情を湛えた旧道は忘れらていく。

完全にふさがれている。

ここまで登ってきたのに・・・

こんな時はクロスブラスターの恩恵をしみじみ感じる。大荷物のダートにも安心だ。しかし、道路には野バラが魔の手をそこかしこに伸ばしており、手足に無数のトゲを刺す羽目に。

トンネルまで戻り、椎葉を目指す。中山トンネルは片側一車線で広くはないが、交通量が少ないため、不安はなかった。
トンネルを抜けて更に登る。途中、水場がある。美味い!

ありがたやありがたや

弓木の天地神水、というらしい。

耳川まで一気に下る。
途中の集落に、鐘があった。

なんのための鐘だろう?通信用だろうか?

なんだか毎年のように椎葉に来ているが、椎葉に来たらあそこに寄らねばなるまい。
10時には「椎葉山の語り部」さんへ。
亡くなられたご主人の中瀬さんとも、「みちくさ」の異業種交流会つながりであった。

お母さんのお蕎麦をいただくのが楽しみ。

11時。そろそろ日差しも厳しくなってきた。先を急ごう。
R265を旧蘇陽町馬美原を目指す。
できれば国見峠を行きたかったのだが、事前に役場に問い合わせたところ「完全に通行不可」とのこと。残念。
素直にトンネルにする。しかし、このトンネル、嫌なんだよなあ。狭いし。長いし。しかもこちらからだと登りだし。

トンネルまでの道は、初めは木陰もあり良かったのだが(きついけど)、トンネルが近づくにつれ、幅広の新しい道路となってくる。
つまりは、日影が、ない。たまらん。しかも傾斜も更にきつくなる。
トンネルにたどり着いたのは既に12時45分だった。

国見トンネル

いつもならいや〜なトンネルだが、この日ばかりはその涼しさがありがたい!生き返る!
なが〜いトンネルが終わる頃には、もう終わっちゃうの?と後ろ髪を引かれる思いさえした。

国見峠の入り口には「完全通行止め」の看板が

いよいよ熊本県に入る。

五ヶ瀬町鞍岡の街を抜け、熊本県に入った。この道も、もう何度も通ったのだが、県境を越える時は、いつもなぜかわくわくする。
14時ごろ、馬美原の街へ到着。
陽はまだ高いが、疲労も溜まっており、何しろこの暑さ。ビールを仕入れて、キャンプ場へと向かう。

服掛松キャンプ場は一昨年に続き2度目なので、ここからそんなに遠くないはず、と思っていたのだが足が重くなかなかたどり着かない。

服掛松キャンプ場

ここはお薦め。安い。綺麗。広い。モンベル割引あり。
ただし、この日の様に連休などに掛かると、ファミリーキャンパーも多数。隣の家族連れが夜遅くまで騒がしかった。楽しいのは結構だが、自分の家と同じ感覚で来られると、正直、迷惑。ま、いいけど。

夜もなかなか涼しくならず、寝付けなかった。

走行距離70.4km
平均速度12.4km/h

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