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第36回綾工芸まつり無事終了いたしました。

先日開催された「第36回綾工芸まつり」お陰様をもちまして、無事終了いたしました。

今年もたくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございました。

初日から大勢のお客様で賑わいました。

新作の「黄亜椰銀杏鉢」。4000円。

こちらも新作の「黒天目兜鉢」4000円。

昨年まで「秀作展」としていた展示を「森林(もり)の恵み展」としてリニューアル。

私は「炭化焼き〆水指」を出品しました。

「森林の恵み展」とは

 「自然との共生を図るための森の文化の担い手」としての綾の工芸。それは既存の伝統産業の成り立ちとはまったく違う形で、「工芸村」の発生で始まりました。

以来、約40年。その間、綾町では工芸関係に予算が組まれています。これは工芸が伝統産業として根付いている地域を別とすれば、全国的にも珍しい取り組みです。この背景には、「工芸は森の文化の担い手である」という想いが、工芸家だけでなく綾町民の間に育っているからといえるでしょう。

40年前、「森を守ったことを文化レベルにする」と綾町は未来を見据えました。そのひとつが有機農業の推進であり、またひとつが工芸の誘致育成でした。

”文化レベル”とは、「町民の暮らしに深く根付かせ、当たり前にする」ということ。森につながる工芸が日常にあれば、普段から森を意識し、自然保護につながると考えたのです。この精神は今も受け継がれ、森を守ったことだけでなく、町民の意識、それを支える地道で総合的な取り組みが、対外的に高い評価を得て、2012年のユネスコエコパーク認定にも繋がりました。

綾の工芸は有機農業などとがっぷり組み合わさってこそ、世界へアピールできると私たちは考えています。有機農業が手間のかかる農業であるように、手作りの工芸品も手間暇がかかります。
それは、大量生産大量消費とは次元の違う志、”ていねいにほんものをつくる”という綾町のスピリットを具現化したものにほかなりません。

この「森の恵み展」は、そのような思いの込もった工芸家たちの作品の一部です。

工芸まつりに関わる工芸家すべてが、これからも「森の文化の担い手」を自覚し、森への、綾への感謝と思いを持って、日々作家活動に精進してまいります。

「炭化焼き〆水差」

 唐津に修行に行くと覚悟を決めたときから、宮崎に帰って陶芸をするからには、宮崎の材料、特に土を使ってみたいと考えていました。19年前に現在地にて独立した際、幸いにも敷地の裏山から赤土が出土しました。さっそく試験をしてみると、ある程度想定内でしたが器にするには少々耐火度が低いものでした。しかし、釉薬に使えるのではないか、と試して完成したのがオリジナルの釉薬「青亜椰(あおあや)釉」と「黄亜椰(きあや)釉」です。どちらも、独特の風合いを持つ、“宮崎の焼き物”であると自負しています。

今回、この「森林の恵み展」に出展するのは、その赤土を7割ほど使った「炭化焼き〆」の水差しです。これは竹炭と籾殻の中に埋め込んで、1200度ほどで長時間焼き締めています。

綾町に来て感じたのは、やはりなんと言っても「照葉樹林の奥深さ」です。綾の森は日本最大級の照葉樹林ですが地図でみるとほんの僅かな面積にすぎません。実のところ、その最新部に行くことはそんなに困難なものではありません。奥深いと感じるのは、学生の頃に日本アルプスをはじめ各地の山を登り、またはサイクリングで旅をし、ある時にはカヌーで四万十川を下った経験から、日本からほとんど失くなってしまった「怖くなるくらいの」野性味のことです。

そんな森への畏怖とともに、豊かな水(これがまた美味い!)の恩恵を受けながら作陶を続けられる機会を得られたことに、感謝を感じない日はありません。

本来、伝統のない綾の地で工芸を誘致し、持続してきた先達方の志を受け継ぎ、また次代に引き継いでいく。これはこの地で工芸で生計を立てるものの責任だと、個人的には考えています。

なぜ綾で焼き物をする必要があるのか。なんのために綾で、焼き物をしているのか。

独立するときから今に至るまで、この問いに向き合う日々が続いています。

八十一拝

また来年の11月勤労感謝の日前後に、綾でお会いしましょう(^_-)

第36回綾工芸まつり〜てるはの里の匠たち〜

平成29年11月23日(祝)〜26日(日)

会場:綾てるはドーム(宮崎県東諸県郡綾町北俣445-2)

9時〜17時(最終日は16時まで)
お問い合わせ:綾町工芸コミュニティ協議会事務局(役場産業観光課内)TEL:090-3732-1569

 入場無料

今年も工芸まつりの季節になってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年もイベント盛りだくさんとなっております。

陶房八十一では、着物着用者特典として

3,000円以上のお買い上げで1000円相当の「白さつま箸置」プレゼント(数に限りがあります)

になっております!
この機会に是非お着物をお召しになって会場へ足をお運びください。

チャリティオークション
各工房がオススメする一品を持ち寄ってオークションを開催!最終日26日14時より。
※売り上げの一部は被災地への募金とさせていただきます。

ミニオークション
最終日を除く毎日14時より開催。

ガラポン抽選会
商品5,00円お買い上げごとに豪華商品が当たる抽選券を進呈!

特賞はなんと30,000円相当の工芸品!私が欲しい!(笑)
1等は5,000円相当の工芸品
2等は2,000円相当の工芸品
3等は期間中使える500円商品券
となっております。

なお、今年は町内の協賛していただいている飲食店においても期間中ガラポン抽選券の発行と、500円商品券の使用が可能となっております。

協賛店:サーレ・エ・ぺぺ、そば処まる、食工房すみじ庵、オーガニックごうだ、美菜食膳古嶋、cafe山猫、おの屋、やわらや、の各店舗様となっております。

着物着用者特典
今年も着物を着て会場にお越しいただきお買い物をされた方について、特典が用意されています(工房によって異なります)。
例えば、「手しごと屋一福」さんでは

お着物をお召しのお客様は1000円以上のお買い上げで3割引です。
男性で着物をお召しの場合も3割引です
(6割引にはなりません( ̄∇ ̄))
よろしくおねがいします。

だそうです。太っ腹!

木のおもちゃ展
毎回好評をいただいている、この展示。子供達が遊べる木の遊具コーナーです。

手作りワークショップコーナー
様々な手作りの体験コーナーを、町内はじめ様々な方々のご協力を得てご用意いたします。詳しい内容、日程はチラシをご参考ください。

その他にも、ふるさと納税ブース、森林(もり)の恵み展、照葉樹林写真展、お茶席(有料)、会場外では「ふれあい綾もりの市」同時開催、綾町の加工品やスイーツ、手作り雑貨など様々なショップが立ち並びます。

出店工房

<木工・碁盤・竹細工>
熊須碁盤店
高原銘木工芸
児玉工芸
熊須工房
熊須銘木工芸
綾工芸
平成銘木工芸
アトリエMIYATA
ウッド・プロ綾杢
綾町竹細工教室
木作屋
ウッドクラフトコダマ
木工房 波木道
素人工房あさべ
アオカグ
山の木工所あだち
手作り工房かなえ
木工工房いしころ

<染物・織物>
綾の手紬染織工房
玄太染織工房
工房アートフラワーきくち
手しごと屋 一福
おうちカカ
宙藍工房

<食品>
あゆの山水
須田商店
大山食品
パン工房 綾

<陶器・ガラス>
グラスアート黒木
元町陶苑
大原陶苑
野々陶苑
陶房八十一
綾城焼
銀色少年とアカイふらすこ
八衛門窯

<里帰り工房>
木工⚫︎匠塾グローバルヴィレッジえびの(えびの市)
家具工房 橙(福岡県)
木屋工房(宮崎市)
陶器⚫︎照葉窯(都城市)

<東諸県郡内工房>
一ツ葉焼窯元
デザイン工房二輪車
黒木クラフト工房

 

ふるさと納税ブースのご紹介

期間中、会場内にふるさと納税ブースが設置されます。
工芸まつり特典として、納税したいただいた額の半額分の手作り工芸品交換券を発券させていただきます。この機会に、ぜひ積極的にご利用ください。

個展のお知らせ〜宮崎市平和台公園ひむか村の宝箱

月に想う器たち

平成29年10月6日(金)〜16日(月)
10:00~17:00

いにしえの時代より
人々の暮らしは月に寄り添うものでした。

思い出してください。月のリズムを。
月の光に包まれて 食べ物を頂く。
最高の贅沢を思い出してくれる
やそいちさんの器たちです。
池辺宣子

久しぶりのひむか村の宝箱です。
上記のコピーは、オーナーである池辺さんが僕の器を開店当初から取り上げてくださったときにつけられたものです。
「月に寄り添う」ということで、中秋の名月にちなんだ個展にしたいと思いました。

会期中、イベントも盛りだくさんです。

初日6日は、お月見のお茶会をいたします。
お茶会、と言っても堅苦しいことは抜きにして、月を愛でながら、みなさんといろんなお話をしたいな、と池辺さんと相談して決まりました。

17時半より。19時半くらいまでを目処にしています。お気軽にご参加ください。

12日火曜日は、「21世紀の経済論」の出張勉強会です。
http://eco-aya.info
10時より。

14日土曜日は、僕のバンド「円空」のライブです。
15時より。小一時間程度を予定しています。

是非お越しください。

ひむか村の宝箱
〒880-0035
宮崎県宮崎市下北方町越ケ迫6146 平和台レストハウス横
平日10:00~17:00 日・祭日10:00~17:00
ランチタイム11:30~14:30ラストオーダー
カフェタイム10:00~16:30ラストオーダー

TEL&FAX 0985-31-1244
URL  http://himukamura.eco.to
mail himuka_mura@yahoo.co.jp

最寄りバス停  宮崎交通8番線 平和台公園下

九州山地最深部ツーリング4日目、最終日_井無田高原つるばみキャンプ場〜馬見原〜椎葉〜諸塚〜美々津石波川キャンプ場

深夜2時。草木も眠る丑三つ時。
気温は高くはないものの、湿度が高くじっとりと肌が湿り、寝苦しい夜。

ふと、何かの気配に目が覚める。

ぐるる・・・・

何かが、いる!

慌ててヘッドランプで周りを照らすと、避難所の床下に、光る眼が複数こちらの様子をうかがっている。
アナグマだ。
3頭、いや4頭か。どうやら親子の住処らしい。
この日は屋根の下にテントを張ったため、フライシートを張っていなかった。
ペラペラのメッシュの本体生地のみだ。鋭い歯や爪でやられたら、ひとたまりもないだろう。

こちらも負けじと、吠えたり灯りで威嚇したりと、対抗する。
向こうは床下を這いずり回り、テントのすぐ横まで来て鼻面を出してみたりする。
そんな攻防が2時間ほど過ぎただろうか。
疲れが溜まったこちとら、いい加減眠くて仕方ない。
もうままよ、とこっくり眠ってしまった。
とは言っても既に明け方。程なくして外が明るくなってきた。

眠い眼をこすりながら、朝食の準備に取り掛かる。
時々、きゃつらは這い出てきて様子を伺うが、悪さはする様子はない。
かなり気性が荒い、と聞いているので必要以上には刺激しないように気をつけた。

食事を終え、テントを収容する。いつの間にかアナグマたちはどこかへ行ってしまったようだ。
6時に出立。
この日は椎葉へと戻り、そのまま耳川を下る。
全体的に下りなのだが、その代わり距離がある。120km近くを予定。しかも、暑くなりそうだ。

井無田高原の朝。
つるばみキャンプ場。

高原の朝はなんて気持ちがいいんだ!
R218まで戻り、馬見原まで進む。
R265を五ヶ瀬町鞍岡〜国見トンネル〜椎葉村下椎葉まで進み、R327を耳川に沿って日向灘へ向けて下っていく。

椎葉から耳川を下る。
椎葉村物産センター「平家本陣」

「平家本陣」で休憩。9時半。(と言っても、ここで初めて休憩したわけではなく、ほぼ1時間ごとに5〜10分休みを入れている。特に1日の走り始め30分は意識的にゆっくり、ウォーミンアップ)
気温はかなり高くなってきた。
暑さ対策に、濡らした手ぬぐいを首に巻いている(これはお薦め。首を冷やすことで頭への血液が熱くならずに済む)のだが、既に乾いている。

国道は比較的走りやすい。この道を走るのは自転車は初めて、車でもおそらく20年前近く以来ではないだろうか。
拡幅工事が進んでおり、かつての秘境のイメージも薄れている。
反面、耳川にはダムが多くかかり、流木が溜まっており景観はよろしくない。

というわけで、行けそうなところは旧道を進む。
荒れ具合は進んでいるが、やはり旅情はこちらが上だ。

順調に進み、諸塚村へ。

飯干峠への分かれ。2年前をここを五ヶ瀬へ。

飯干峠への道R503への分岐へたどり着く。10時半。
この道を2年前は上っていたわけだ。
そのとき買い出しした店の前を過ぎる。2005年の台風で壊滅的なダメージを受けた町も、かなり復興が進んでいるようだ。

さらに道を進む。
旧西郷村に入る。現美郷町の役場がある。ここで是非立ち寄っておきたいところがあった。
友人が経営している、日向利久庵だ。
まちなかのAコープで買い出しをした後、石峠レイクランド入り口にあるお店を目指す。

利久庵が見えてきた!

社長の弓削さんがご夫婦でうちに遊びに来てくれたのは、会社を立ち上げる直前。
それから機会があれば一度行ってみたいと思っていたのだが、ようやくそれが叶った。
事前に立ち寄ることを知らせていなかったのだが、運良くご夫妻と会うことができた。
久しぶりの旧交を温める。
美味しいお菓子で疲れを癒す。マンゴーアイス、美味!不思議な食感!
もちろん、ここの売りである栗をふんだんに使ったプリンも美味しい。上品な味わいは、贈り物に最適だ。

ここまで90kmほど走ってきた。まだお昼過ぎだ。
強い向かい風で思ったほどスピードは上がらなかったが、ここまで来れば安心だ。
道の駅「とうごう」で一休みし、中野原から県道51号線へ。

耳川大橋を望む。
美々津大橋。

石波川キャンプ場には15時過ぎ着。

石波川キャンプ場。
今回もお疲れさま。
相棒。

川では、多くの子供連れや若者たちが水遊びをしていた。
汗をかいてきた身では川に浸かりたいのは山々だったが、独りで旅をしてきた後に、賑やかなところに行くのはなんだか気がひける。

自転車で15分ほど走って、R10沿いにあるローソンでビールを調達。
独りで旅の終わりを祝う。

つまんない写真だな。

この日のメニューは、パスタ用のナポリタンソースを使った「ナポリタン丼」。
まあまあ、いける。

ふと愛車をみると、何かが這い上がっている。
セミの幼虫だ。
羽化のための場所を探している。

セミの羽化直前!
一所懸命木を目指す。

この日のキャンプ客は、他に地元のひと家族だけ。
走行距離 114.5km

7月29日、晴れ。
さあ、お家に帰ろう。

爽やかな朝。
海端の日の出。

この日も6時出立。
R10を南下する。
途中、このたび初めてのツーリストとすれ違う。
東都農から海岸線を走る。

気持ち良い。

海だ!

海だ!
九州山地の1484mから、海抜0mへ。

ぼんさん越しから日向灘へ。
新富から佐土原〜国富を抜け、綾へ。

綾へ帰ってきた。

10時過ぎ、帰宅。
走行距離 64.8km

総走行距離 400.3km

今回も充実した旅であった。
しかし、もう少し余裕を持った方が、旅を味わえる。
メインの峠は1日に一つにしよう(笑)

展示会のお知らせ〜熊本県八代市珈琲店ミック

綾の工芸展<宙藍工房と陶房八十一>

 

平成29年9月7日(木)〜12日(火)

珈琲店ミック:熊本県八代市萩原町1-2-7(八代駅前)
グーグルマップへのリンク
お問い合わせ:0965-32-2261
営業時間:9:00〜18:00

「ユネスコエコパーク」宮崎県綾町。その自然の中で育んだ藍の青さ。シンプルな中に確たる主張のある白。この機会にご高覧いただけたら幸いです。

宙藍工房
「綾の手紬染織工房」で長年職人として勤務してきた「有光信二(藍染め技術の宮崎県伝統工芸士)」を中心に設立された工房です。

宙藍工房は天然灰汁発酵建てによる本格的な藍染工房です。 藍建て(仕込み)された藍は生きています。 日々染め師は液の状態(色、香、味、音、触)を判断し、機嫌を伺いながら染めています。

エコパークとしても認定された綾町の豊かな自然が、落ち着きのある安らぎの藍を育てます。 宙藍工房では「天然灰汁発酵建て」という日本古来の技法を守っています。

私は初日と最終日は会場に居ります。場合によっては土日もいるかもしれません。

有光さんは会期中会場に詰めていらっしゃる予定です。

多くの方のご来場をお待ちしております。
八十一拝